自分をコントロールする【ぼくたちは習慣でできている】の名言/格言まとめ｜本から学ぶ人生を豊かにするための短い名言/言葉の力

大人からすれば、ほとんど無意識的な動作になっているので「なぜそれが難しいのか」よくわからなくなっている

夢遊病の患者は、深いノンレム睡眠の際、本人の意識がないうちに料理をしたり、運転をすることがあるという。

脳の行動を監視する部分は眠っているが、複雑な行動を司る部分は働いている。要するに「意識なんかなくても複雑な行動を人は取れるのだ。

脳科学者の池谷裕二さんは面白い例をあげている。「鼻はいつでも見えているのに、それを意識はしていない」 

彼らは自分の行為は意識しても、行為へと決定する原因のことは意識していない。

民主主義は最悪の政治形態であると言える。ただし、これまで試されてきたいかなる政治形態を除けば。

人がとる行動には意識が関わっていないことが多い。しかし、すべきことをしなかった時、問題の責任を負わされるのは意識である。

リスの脳では、目に入る日光が一定の量だけ減少すると、餌を埋めるプログラムが作動するようになっているという。

何かを習慣にすることは、講演を聞いたり、短時間のセミナーに参加して「意識を変える」ことなどとは全く違う。繰り返し何度も実践することによって、実際に脳の神経細胞を書き換えることである。

ある夕方にコーヒを飲んだ時、なぜか日記を書きたくなったが、コーヒーというトリガーと、日記を書くというルーチンが結びついているからだと思う。

問題の本質は、問題自体にあるのではなく、問題をどう捉えるかという気分の問題だ。

いつもと同じ肉体の動きをすることで、それに合わせて心が調律されていく。衝動買いした時など何かを「欲しい」と思った時は、呼吸が荒くなっている。だから意識して呼吸をゆっくりにすると欲求も収まってくる。

深い満足感を味わうためには、ドーパミンだけではダメ。ストレスを感じることで分泌されるコルチゾールと組み合わされることで、強烈な満足感を得られるというのだ。

人は自分が受け取っている報酬を他人にも当てはめて考える。だから、自分が受け取っているものとは違う報酬が他人にあることなどなかなか想像できない。走っている人がただ損をしているように見えるのはそのためだ。

習慣を身につけることは、意志力を鍛え、誘惑を断てるようになることなどではない。自分が感じられる「報酬」と「罰則」を書き換えるということ。何度も何度も行動することで、実際に自分の脳に変化を起こすということだ。

習慣にするとは、この「報酬」を書き換えることである。苦しい運動のような行為にも、満足感や陶酔感など大きな報酬はあるが、何度ものその経験をしないと実感ができない。それは子供にとってのビールのようなものである。

よくある誤解は、暴飲暴食などのよくない習慣を「ストレス解消のために必須」と思い込んでいること。 

人はお金がない、という不安を感じた時にその不安から逃れるために買い物に走ったりする。

気分転換のための何かは、自分がさらに嫌になる何かであってはいけない

今ある習慣を止めるには、習慣を身につけるコツと、正反対のことをすれば良い。習慣を身につけるコツは「とにかくハードルを下げる」こと。であれば、習慣をやめたい時の方法は反対に「ハードルを上げる」ことがコツになる。 

1割減という目標では小手先のテクニックになり難しい。しかし半減ならば発想の枠組み自体を変えなければいけない。そしてようやく1割減が見えてくる。

何かをしたいという欲求や報酬自体をなくすことは難しい。変えられるのはルーチンの内容だ。これに役立つのが「＋1」というスマホのアプリだ。

ぼくの経験から言うと、ほんとうに創造的な人々の仕事の習慣は極めて平凡で、特に面白いところはない。

「動機づけられた推論」と言う心理現象がある。まず「するorしない」を決めてから、その理由をでっちあげることだ。

問題は、やる気が出ないことではない。やる気を出す必要があると思い込むことである。

やりはじめないと、やる気は出ません。脳の側坐核が活動するとやる気が出るのですが、側坐核は、何かをやりはじめないと活動しないので。

一度回転しさえすれば、それを続けるのに大きな力は必要ない。電車は動くときだけモーターを使って、あとは惰性だ。ロケットが発射直後の数分で使う燃料は、その後の80万kmより多い。

マラソンランナーの谷川真理さんは、冬に朝ランを習慣にしたいなら「すぐに走り出せる格好をパジャマにする」ことを進めている。 

「わからない英単語を調べていたら、いつのまにか火山噴火の動画を10分ぐらい見ている」「シンプル照明を探していて、気がついたら「野宿サバイブ動画」に行ってました」脳は浮気性だ。次々に興味関心が湧き、それが脈絡なくジャンプする。

作家のレイモンド・チャンドラーも「書けなくても、とにかく机の前に座ること」を重視していた。書けなくても他のことをせず、ただじっと机に向かう。

①ポイントがゼロのまま渡し、10個ためるとコーヒーが無料 ②先にポイントを2個押されたカードを渡し、12個ためるとコーヒーが無料　②の方が無料のコーヒーを得るのに、平均2割も早かったという。