3年くらい付き合ってたらしいから結構ショックだったみたいで。
この前初めて相席屋に行っていい感じになった人がいたみたいなのよ。
私の過去の経験から得た教訓をお伝えします。
最近身の回りでこのようなお話ってよく聞きますよね。
やっぱり色々な経験をすることも大事だし、そういった蓄積で見極めの精度が上がっていく部分もあります。
しかし、人は生きていく上で本能的に備わった危険を回避する能力が少なからずあります。
そういったものをちゃんと活用していけば、リスクはぐっと抑えられます。
今回は私が生きてきた中で、人の見極めで失敗した経験から得た1つの教訓をお伝えしようと思います。
まずは、私がした失敗を見ていきましょう。
マッチングアプリでの失敗
数年前、彼女か遊べる女性を頑張って探していたタイミングがありました。
その際にマッチングアプリをよく利用していたんですね。
私はイケメンではないので、たくさん女性とマッチングするわけではないので、
プロフィールや写真などで選んでくださる数少ない女性の中から素敵な人を探し出すわけです。
ただ、そんなにモテないからこそ、時々綺麗な人とマッチしてしまうと、舞い上がってしまうんですね。
そして、Aさんとマッチした時も案の定私は舞い上がっていました。綺麗な人だからですね。
ただし、メッセージのやり取りをすると、会話がなんだか絶妙に噛み合わない・・
そして上から言葉の節々から上から目線な感じを微妙に感じるわけです。
でも綺麗だし、こちらの気にしすぎといえば気にしすぎだと思い、とりあえず会ってみることにしました。
会ってみると見た目は想像通り。会話もそこそこに盛り上がる。
しかし、話が深まっていくと、過去お付き合いした男性の悪口ばかり。
客観的に話を聞いていて「それはさすがに自分が悪いんじゃない?」というようなこともありました。
結局メッセージのやり取りの時に感じていた、上から目線だと感じた部分を、
実際にあってみてもろに感じたというわけでした。(もちろん二度会うことはありませんでした)
見た目の可愛さだけを最優先して、自分の感覚を無視したわけです。
合コンでの失敗
合コンによく参加していた時期がありました。
ある合コンでそのBさんと出会いました。
無駄に色々なことを悩んでしまう私とその人はかなり違うジャンルの人のように感じました。
家族の愛を受けて育ったんだろうな・・というか、ちょっと過保護な家庭で世間知らずに育った感じかなというのが、
私が最初の会話から若干感じていた当初の印象でした。
でも見た目も悪くないし、性格も悪い人ではなさそう。
(お前みたいなモンがどの立場で女性を評価しているねん!っていうツッコミはなしでお願いします笑)
何度か飲みに行ったりもする中で、
その時はお互いにちょうど出会いが少ないタイミングだったこともあり、
なりゆきでとりあえず付き合うことになりました。
しかし、私とは根本的に思想が合わない・・
彼女は 結婚/マイホーム/子供 みたいな社会に定められた幸せを盲目的に信じていました。
もちろんそれらを否定するわけではないのですが、なぜそれらが自分にとって幸せなのかを考えることは必要だと私は考えます。
彼女にそんなことを聞くと「常識だから」というような言葉しか返ってきませんでした。
日に日に思想のミスマッチからお互いにイラつくことが増えてしまい、最終的にはお別れすることになりました。
私も相当変わった人間だという自負はありますし、
その方について言えば私との相性が悪かっただけで、
別の人からすれば素敵な人だったのではないかと思っておりますので、いい別れだったと思っています。
ここで言いたいのは「彼女が最低だ!」とか「そういう奴嫌だよね〜」とか「私はあんたの方が嫌だけど」みたいな話ではありません。
序盤から私はこの人は自分とは違うジャンルの人(あわなそう)だと感じていたにもかかわらず、「出会いがない」とか「見た目が悪くない」なんていう理由で自分の感覚を無視してしまったという失敗
を伝えたいのです。
面接での失敗
IT系のベンチャー企業で働いていた時のことです。
スタートアップの会社でまだまだ知見が社内に少ない中、とんでもなく優秀そうな経歴を持ったCさんからの応募があり、
「これは何としても採用しなくては!」という会社の雰囲気もありつつ同僚とともに1次面接を担当することになりました。
会社が少し変わった構造で、「受付〜通路〜応接室」 までが見える場所がありました。
Cさんとの面接の直前、私はその場所で作業をしていたため、
Cさんがきてから応接室で待っているまでの一連の行動がたまたま目に入ってきました。
まず、入口から応接室に入るまでの歩き方がなんだか横柄な感じに見えました。
これはすごく感覚的に話に思えるでしょうが、のちに別の人も同じように感じていた人もいたので、
多分そう感じさせる何かがあったのでしょう。
そして応接室に入るなり、インテリアとして飾ってある資料群を雑に手に取り、全部机に持ってきて見ているではないですか・・
「この人大丈夫か・・?」というセンサーが働きました。
そして面接。
人当たりも悪くなく、用語などをかなり知っており知識はありそう。
でも、特別ずば抜けていい感じがしない。
しかし、同僚は知識の面でひどくCさんを気に入ったようでした
私もそんなに気に入っている同僚がいる中で「無理矢理落とすほどか・・?」と思い、同僚に任せて1次面接を通過させました。。
そして何度かの面接を経て、鳴り物入りで入社することになりました。
入社後のCさんは「ひどい」以外の言葉が見当たりませんでした。
・主張だけはするが自分では何もできない
・自分でタスク管理できない
・指示を守れない
・当然納期も守れない
・なんでもかんでも前職のやり方を持ち込もうとする
こんなにひどい人を採用したのは、後にも先にもこの人が最初で最後でした。
私が得たたった「1つの教訓」
マッチングアプリでは会話が噛み合わないことと、上から目線について見過ごしました
合コンでは明らかに自分と相性が悪そうなことをわかっていながら見過ごしました
面接では応接室前後のおかしな行動と違和感を見過ごしました
そう。全ての失敗において私は初期の段階から感じていた違和感を解消せず、
他のメリットがあるからと見過ごしてしまっていたのです。
違和感というのは勘違いだったり明確な理由があったりすることもあります。
なのでそれ自体が悪いことではないのですが、
その違和感を見過ごして他のメリットで蓋をしてしまうという行為が一番の問題なのです。
合コンにしても、過保護な家庭で育った感じというのをもっと噛み砕き、感覚だけでなくそれが事実なのかどうか、
自分にとってそれは問題になるのかどうか。これらをしっかりと言語化して正しく取捨選択するべきだったのです。
面接であれば、なぜそのような行為をしたのかを確認し、
その答えに納得しない限りは通過させてはならなかったんだと思います。
教訓
つまり
人を見極めたい時、「最初に感じた違和感」は「その他のメリット」で蓋をしてはいけない。もし違和感を感じたのなら、しっかりと感じた違和感そのものを解消してからでなくては進んではならない。
ということです。
そもそものセンサーに不安がある場合
そもそもその危険察知能力に自信がないという場合は、
この本で触れられているような視点で人をみていくといいかもしれません。
プロレスラーの力道山さんは面接に来たレスラー志願者に服を脱いでもらい、
背中を見せてもらい、それによりポテンシャルを見抜き採用可否を決めていたそうです。
何が言いたいかというと、人を見極めるための手段は一様ではありません。
だからこそ、自分が重要視するポイントを言語化し、そこを徹底的に掘り下げることで、
自分にしかできない、自分にあった見極めができるようになるのです。
そもそも、世の中には絶対的な「いい人」と「悪い人」がいるわけではありません。
自分にとって「あう人」「あわない人」「必要な人」「相性のいい人」「嫌いな人」がいるだけなんです。
「私が嫌いなあの人」は「別の誰かの大好きな人」なんです。
だからこそ、当然簡単なことではありませんが、
自分にとっての見極めポイントを見つけて、それを掘り下げるということが大事なんですね。
まずは、自分にとっては何が「見極めポイント」になりそうかを考えてみましょう!