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「同僚が辞めた」のは悲しいこと?|コミュニティの弊害

リモートワーク全盛のこの社会において、ふと疑問に思ったことがありました。

 

会社の同僚Aが辞めた

会社の同僚Aが5年ほど勤めたのちに退職しました。2020年以前は毎日のように顔を合わせていましたが、コロナになってからというものほとんどリモートワークになってしまい、部署の違う彼とは顔を会わせることはほとんどなくなりました。

退職するとなった時に、ふと考えてみると、もうかれこれ2年近く顔をあわせることもなかったし、リモートでも顔を合わせたのは1年以上も前だったことに気がつきました

 

 

退職を悲しむ同僚B

全社朝礼の際に、Aは退職の挨拶をリモートで行いました。その際にチャット上ではありますが悲しみの声を上げている人がたくさんいました。

たまたまその直後のミーティングで同僚Bと会ったところ、涙で目を腫らしていました

そこで、私はふと疑問が湧きました。
私と同じ部署の同僚Bは、同僚Aとは私と同じくらいあっていないし、関わっていないことを知っていました。つまり、2年以上直接あっていなければ、仕事でも1年以上関わっていない。その人が所属している「会社」を辞めることの「何が悲しいのか?」ということです。

   

 

 

悲しい理由はどこにある?

その人は遠くに行くわけでもありませんし、居住地も全く変わりません。当然ながら二度と会えなくなるわけではありません。同僚Bの生活や仕事に変化は何もありませんし、会いたいと思えばいつでも会えるのです。

まして、仕事を続けていたとしても、今後数年間顔をあわせることはなかったでしょう。その状態では悲しくなることはなかったのに、なぜ会社を辞めたら悲しいのでしょうか?

   

 

 

同じコミュニティに所属しなくなることは悲しいのか?

今回変化するのって「同じ会社」という「コミュニティ」に所属しなくなるということだけなんですよね。つまり、同じコミュニティに所属しなくなることが悲しい、ということになります。

コミュニティっていうのは概念上存在してはいますが、実態はありませんよね。

その実態のないものに「所属する」とか「所属しない」って本来は大した意味はないことなのに、私たちはなぜだか実態のあるもの以上の価値をそこに見出しているような気がするんです。だって、実際に辞めて行く人と会うか会わないかとかっていう実態のあることよりも、そんなことより実態の存在しない「コミュニティに属しているか属していないか」の方がその人の感情を動かしているわけですから。

 

 

コミュニティを強く意識しすぎる弊害

過去に何人も同僚が辞めていきました。思い返してみると悲しんでいる人は悲しんでいるだけで、その後辞めた同僚に会いに行っている人はわたし知るの限りいなかったんです。意外とさっぱりしていた人の方が、本当に重要だと思う人には会いに行っていたりするんですよね。

前者のような人が生まれてくるのは、コミュニティという実態のないものを社会があまりに強く意識させすぎている結果だと思うんです。その意識が必要以上に人をコミュニティに縛り付けてしまいます。

学校におけるいじめも、外側や大人になってみると、「どうしても嫌なら外に飛び出してしまえばいいのに」と思ってしまいます。しかし、当人からすると自分の所属しているコミュニティという存在の方が強すぎて、抜け出すという発想すらも抱きにくいのだと思います。ものすごく忙しくしているけど、すごく会社に不満があり、会うといつも愚痴をこぼしているような人。これも同じくそのコミュニティにいない自分というのが想像もできなくなってるのでしょう。

このように「コミュニティ」の存在が強く意識されると、本来一番大事な「自分」をないがしろにしてしまうことすらでてきてしまうのです。

   

 

 

まとめ

同僚が辞めたことを悲しむのは自由です。別にそこを否定したいわけではありません。

「自分は何を悲しんでいるのか?」それを考えることが大事なんだと思います。ちゃんと考えると、何が悲しいのかわからないことに気づくと思います。そして、必要なら連絡先を交換して会えばいいのだと気づくでしょう。

必要以上にコミュニティに縛られる人が増えると、「内と外」という考え方がそこには根付き、個人であればいじめ、大きくなれば差別、最悪の事態は戦争につながっていく気がしています。もし「コミュニティ」「仲間」「人種」「性別」など「内と外」を作るような概念に強く縛られていると感じるときは、立ち止まって考えてみてほしいのです。

 

   

 

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