結論からお伝えすると「気になった部分のメモをとる」という工夫です。
なぜメモを取るようにしたのか、メモを取った結果の変化やメリット、
また、読書は習慣化するまでしんどいことも多いと思います。そこで少しでも快適に読書をするためのオススメグッズなども合わせてご紹介します。
目次
読書を始めた理由
元々読む本は漫画だけ。ほとんど活字に触れてきませんでした。しかし、社会人になり25歳くらいになった時でしょうか。自分の視野の狭さ、選択肢の少なさを焦るようになりました。職場との往復、友人との会話、自分の知っている世界の中で生きているだけでは、当然自分の視野は広がらないわけです。
かといって、積極的にセミナーや人と会うなんていうことができるほどの大胆さや行動力はありません。とすると、「動画や読書くらいしかないな」と選択肢がぐっと絞られました。
普段見聞きしたり、触れている情報で人は形成されているわけです。そこで、「頭がいいな」と感じていたひろゆきさん/岡田斗司夫さん/けんすうさんなどの動画を、暇があればラジオがわりに流していました。思考回路が少しでもそういった天才に近づけばいいな、と思ってのことでしたが、果たして近づけたのでしょうか。笑
そういった動画も素晴らしいものなのですが、動画というのは思考の最終的な結論が端的に話されているのです。結論のもっと手前、「なぜそう考えたのか」「その思考に至る理由や根拠」こういったものが私には必要だと感じました。とすると、それがありそうなのは読書かな・・?ということで、いやいや読書をする事にしました。笑
読書の習慣化がそもそも大変だった
少し横道に逸れますが、活字を読む習慣がない人間からすると読書というのは本当に苦痛です。読み始めて集中しだしてしまえば、それなりに楽しいのですが、そこに至るまでは文字をなぞっているだけになっていたり、気づいたら違うことを考えていたり。そもそも本をパッと開くだけのことすらもなんだか億劫だったりするわけです。
そんな時に、こちらの記事でも触れた「小さな習慣」という本に出会いました。
そこには「習慣化するならバカバカしいほど簡単な目標にしろ」ということが書いてありました。
筋トレなら「毎日腕立て伏せ100回をする」のような高いハードルではなく、「毎日腕立て伏せを1回以上をする」のようにどんな状態でも絶対できるレベルまで落とします。どんなに酔っ払って帰ってきても1回なら絶対できますからね。そして、本当に1回の日もあれば、調子いいから100回やっちゃおうかなみたいな感じで日々継続していくわけです。
そこで、読書の目標を毎日「本を開くこと」にしました。ちゃんと読める日もあれば、寝る直前に思い出す日もありますが、本を開くだけで終わりにする日もたくさんありました。しかし、目標が「本を開くこと」なので『習慣が継続している』という感覚を持つことができ、読書をすることが普通になっていきました。
読書メモを取り始めたきっかけ
ようやく読書をする事に慣れてきて、読書の面白さも少しずつわかってきた頃のことです。
「先日あんなに熱く感銘を受けていたことがなんだったか思い出せない」
ということが起こるようになりました。素晴らしい発見をしても、一時的には覚えていても、どんどん忘れていくわけです。これではなんのために読書をしているのかわからない・・と思っていたところ、会社の先輩社員から「面倒かもしれないけど、メモをするといいよ」というアドバイスを受けました。
「いやいや、電車とかで本を読んでる場合とかメモできないし・・」とその場では生意気な言い訳を返してしまいましたが、「せっかくもらったアドバイスだし、他に解決方法も思いつかないし、とりあえず一度はやってみるか」と思い、小さな紙のノートと少し高いペンを用意してメモを取り始めました。
どんなメモを取るようにしたか
読書メモはいろんな取り方があると思いますが、私の場合はとにかく自分が気になった文章を書き起こすという形にしました。本当はそこに自分の思考を掘り下げるようなことまで書いていくようにすればよりいいとは思ったのですが、さすがに手間がかかりすぎるためです。
ただ書き写すだけでも、今までは見て感じて終わっていたところが、自分がどんなところに感銘を受けたのかが具体的に残るようになり、認知できるようになったので、それだけでも収穫がありました。
メモを取ることで忘れにくくなった
メモを取り出して、明らかに本の内容を忘れにくくなりました。忘れにくくなった理由は主に下記の2点によるもののようです。
▶︎書くことで復習の代わりになり、記憶の定着に役立った
こちらのサイトに下記のような実験が紹介されています。
バラード-ウィリアムズ現象は、1913年に心理学者のバラード氏が、ウィリアムズ氏とともに行なった研究の結果を発表したことにより名付けられたものです。実験では、小学生を2グループに分け、片方のグループには授業の直後に、もう片方のグループには授業翌日に復習をさせて、2つのグループがそれぞれ7日後にどれだけ覚えているかを比べました。
その結果、翌日に復習をしたグループのほうが、授業内容をよく覚えていたのです。授業を受けた直後に間髪入れずに復習するほうが、より強く記憶できそうな気もしますが、実際にはある程度の時間を置いて復習するほうが記憶が定着しやすいことがわかりました。
▶︎書くことで脳が活性化した
書くべきことを記憶のなかから引っ張り出す必要があります。脳の海馬が刺激されるわけです。また、そのイメージを言語化して文章として構成しなければなりません。前頭葉が使われます。ここまではパソコンでも同じですが……手書きの場合はその後、漢字やひらがな、カタカナの使い分けを考えながら、あるいは各文字の大きさにも気を配ったりしながら1文字1文字を書き進める必要が出てきます。運動神経と連動しつつ、手指を使う細かい作業が続いていくのです。
一度触れただけでは記憶は定着しないところを、書くことで復習の代わりになり、さらに書くという行為そのものが脳を活性化する行為であるため、記憶の定着に役立った。
というわけですね!
読書メモのその他のメリット
後から気に入った言葉をすぐ見ることができる
気に入った言葉があってもメモをしていなければ、見返すのも一苦労です。いつでも気に入った言葉に触れやすくなりました。
メモを読み返すことで、前後関係も思い出せる
ノートを読み返してみることで、そこには自分の気になった文章が記してあるので、前後関係も含めておおよその内容が思い出せるという副産物があることにも気づきました。
スピーチや会話のネタ帳になる
私が以前勤めていた会社では、朝礼の司会をしなければならないのですが、その際に1分間スピーチをしなければなりませんでした。
その際のネタとして大いに役立ちました。
独自のデータベースになる
名言や格言はネットにたくさん転がっていますが、どこも同じような内容が載っています。しかし、読書メモにはネットに落ちていない、自分が見つけた独自の名言や格言が記されているわけです。ブログやSNSの発信にも大いに役立ちました。(自分独自のデータベースとして認識するようになってから、私は手書きの読書メモをやめ、スプレッドーシートで読書メモをつけるようにしました。その方が格段に再利用しやすいためです。)
読書メモをより快適にするアイテム
スプレッドシート
スプレッドシートに読書メモを残すようにしています。内容と著書の名前などを分けて書くことで、様々なことに応用して使いやすくなります。
↑こんな感じです。「面倒くさそう!」と思うかもしれませんが、慣れちゃえばなんてことはありません。
本を開いておくやつ(フリップクリップ)
メモを取り出しすと思うのが「開きっぱなしで止まっててくれ!!」ということです。
そこでなんか良いアイテムないかな〜ということで検索して見ると、こんなニーズにあった製品が・・!
これで本を開いた状態に止めておけるんですね。イメージとしては普通に読みながら固定したい時だけ使う感じです。
とうとう壊れてしまいましたが、5,6年使えたので、耐久性も抜群です。
同じ用途のものでこんなのもありますね!
最近買ってみたのですが、本にセットするのが少し難しいです。
こちらの製品の場合はページを開きっぱなしにしながら、めくっていけるので、メリットもありそうです。
私は前者のフリップクリップの方が個人的には好みです!
ブックスタンドも選択肢としてはありなんですが、気軽感がなかったり、持ち運びにも向きません。
家での読書が多いならありかもしれませんね!
キーパー付きのペン
読書を落ち着いた場所でできる場合はいいのですが、通勤/通学などの電車内とかですとメモは難しかったりしますよね。
そういう時に本にペンをくっつけておいて、気になったポイントに印をつけたりすると便利です。
まとめ
兎にも角にも、もし読書内容が頭に入ってこないということであれば、騙されたと思って読書メモを試してみてください!