「無料セミナーに参加すると損をする?無料なのに??」
そう思った人もいらっしゃることでしょう。しかし、少し視野を広げてみてください。企業が無料で何か行動を起こす場合ってどんなことが考えられるでしょうか。
目次
無料セミナーを行う理由を考える
▶︎商品の認知を上げたい
▶︎会社の認知を上げたい
▶︎業界の認知を上げたい
▶︎実は商品に誘導するセミナーになっている
▶︎会社の社会貢献性を醸し出し、イメージアップする
▶︎採用につなげたい
これらに限りませんが、最終的にはその会社の利益に繋げるための行動であるわけです。つまりなんらかの意図があり、まんまとそのマーケティングにやられているという認識は持っておくほうが無難でしょう。世のすべてが無駄なセミナーだと言っているわけではないです。熟練した業界などでは情報精度が非常に高いセミナーもありますし、その分野の導入としては非常にありがたい内容であるケースもあるわけです。
どんなに偉そうにそれっぽいことを語っていても、半年で全然違うことを言っている
カスタマーサクセス業界に絞ればほとんどが時間の無駄であると言っていいと思います。あまりにも名ばかりカスタマーサクセスで、やっていることはマーケティングや営業の劣化版であることが多いためです。
かくいう私も何度かセミナーに参加したことがあります。その実体験を元に無意味だとお伝えしています。私がなぜここまで強く言うかというと、言ってきたことをコロコロ変えるんですよ。ある時は「こういう目標設定がいい」「こういう組織がいい」みたいなことを言うんですが、気がつけば全然違う形になっている。
なんかこの界隈の人はお人好しが多いので、「みんな試行錯誤してるんだな、ウンウン」なんて言ってます。でもですよ、登壇して偉そうに語っておいて・・もしくは本とか出しておいて、半年でいうこと180度変わるとかおかしくないですか?お互いに同じ目線で「こういう試行錯誤をしています」を共有する体のセミナーなどであればいくらか学びもあるかもしれませんが、どこかの権威者が話すセミナーは本当に時間の無駄なのでやめた方がいいのです。
飽くまでその会社がたまたまうまくいっているだけ
セミナーの登壇者やその手法がすごいかのように語られますが、その手法に本当に再現性があるのかって部分は強く検討する必要があるでしょう。
これだけコロコロ変わるってことは、手法・運用、全てにおいて定まってないんですよ。「たまたまその会社のそのサービスが素晴らしくて、顧客が離れにくい」という状態での成功事例に何の価値があるでしょうか。
たまたま、その会社のサービスが良かったから「低い解約率」に抑えることができ、「高いLTV」を実現しているっていう状態で、たまたま上手く言ったことをまとめて、それっぽい言葉や名称をつけて、いかにも手法として確立しているかのように見せる。これが現状のカスタマーサクセス業界です。当然根底には普遍的で共通する内容があるはずですが、そんなのはまだまだこれから探っていくべき段階です。
そもそも料金体系、業界、売り方、商品全てが違うのにあたかも「ざっくりとした共通解を私は知っています。経験は5年です。」って超怪しくないですか?営業であれば5年で全部わかってますなんて言ってたら笑われますよね。
0円のセミナーで本当に価値のあることは言わない
そもそもタダでそんな有用な情報伝える訳ないっていうのが世の常です。
一度聞けばわかるかと思いますが、誰でも分かっているようなことを、横文字や専門用語を並べ、敢えてわかりにくくして、いかにも高尚なことを話している風に仕立て上げる大会だと僕は思っています。笑
時間とお金がかかっている書籍の中からですら、学びとなることが2,3あれば御の字だと思っています。じゃあ1時間程度で、伝えることのプロでもない、お金がかかっていない、このセミナーにどれだけの情報があるんでしょうかね・・。ということをまず考えてみることが大事でしょう。
まとめ
そもそも価値のあることはあまり発信されない上に、間違っていることを教えられることも高いので、時間の無駄になるだけでなく、誤った意思決定をしてしまう可能性もあります。
「本当の答え」はそんなに簡単に手に入れることはできない、ということを肝に銘じてください。自分の顧客と長い時間をかけて本気で向き合い、見えてきたものを言語化していくことでしか「本当に素晴らしい仕事はできない」と私は考えます。