【大学准教授がマッチングアプリに挑戦してみたら経営学から経済学マーケティングまで学べた件について 】の名言/格言｜人生を豊かにするために、自分をもっと知るための短い名言/言葉の力

我が国の女性が結婚相手に求めている要素の一つに、恋とか愛とかといったよく分からないものではなく、「経済力のある男性」というものがあるらしい。少なくとも「惚れさせる」とか「モテる」とあやふやなものより、この一文の方がはるかにに信じられる理論

「仕事は趣味と恋愛を楽しむための必要悪」と公言していて、性格もライフスタイルも、私と真逆と言っていい恋多き男。

写真から「この人と付き合うことになれば、楽しそう」と思えることが「いいね」を受けるかどうかの大きな判断基準になるということだった。

私がアプリを通じて「いいね」をする際、「年齢・学歴・居住地」と言った条件が当てはまる女性の中から、動きのある楽しそうな写真を掲載している女性を中心に選んでいた気がしたのだ。

婚活を「マーケティング活動」として読み換えるならば、「婚活とは、異性にとって価値のある自らの情報を、創造・伝達・交換から価値を発生させ、異性に配偶者として選んでもらう活動である」

マーケティング論が目指すのは、社会全体の価値向上のために、市場調査や広告、流通開拓の技法を研究していくことで、市場を作り出していくこと＝消費者を作り出していくことでもあります。

女性はアプリの利用は基本的に無料だが、メッセージのやり取りに費やす時間、都内在住の女性が自宅から待ち合わせ場所まで往復する交通費を仮に1000円、初回デートの移動時間含めて半日として、時給を合計すると多めに見積もって2万円ほどになるだろう。

アプリを通じて女性と出会うためには2万円払ってまで「私にあってみたい」と思える「Product = 製品」に、私を作り込んでいかねばならない。

婚活女性が求める「理想の男性像」が話題になっていた。大まかに言えば、「身長165cm以上で体重が60-80kg。都内在住で年収500万円以上稼ぐことができる仕事、地方であれば銀行など大手企業や公務員を職業としている、星野源」

「中庸な婚活女性のニーズを割り出し、そこをターゲットにマッチングの申込みを行うことは、実は合理的に見えて多くの男性と競合する非効率的な戦略なのかもしれない。

「効用の最大化」を求めて「合理的に行動する」というのが、当たり前の前提に見えて、実はそうでもないというのが曲者だ。人は平気で、「効用の最大化」とは真逆の行動をする。

恋愛とは人間で最も不可解かつ非合理的な行為だ。だからこそ婚活に、行動経済学の考え方を応用できるかもしれないと思った。

ナッジの特徴は、インセンティブや罰則ではなく、ナッジをすることで、人々の行動を一定の行動へと導いて行くことである。

床に○や足跡のマークを等間隔で記載した矢印を引いていることが多い。この矢印が引かれていることで、「このライン上で、等間隔で並べば良いのか」と、買い物客の方が自発的に考えて並んでくれる。

従来の行動のために投資した時間やお金が積み重なるほど＝サンクコストが増大するほどに、撤退がむずしくなることを指摘している。これは、男女の関係でも同じことが言えるのではないだろうか。 

今まさに、私が同時並行で複数の女性とメッセージのやり取りをしているように、女性も複数の男性とコミュニケーションをとり、結婚にふさわしい男性を検索しているのだ。

そもそも、婚活において最大の競争相手は、同じアプリを利用している数万人の男性会員なのだ。

しかし、女性側から見ると、データベース浄化た選べる男性のリストの中から、「ベストの一人」を比較して選び出すのが婚活なのだ。 

「株式会社・私」は、「私はある程度良い商品を保有しているから、顧客へのPRをしっかりやれば売れるはず」という、経営者として失格と言わざるを得ない勘違いをしていた

「特効薬」を口にするコンサルタントは一切信じてはならない。ほとんどのコンサルは、アンゾフ的な戦略的管理のプロセスを地道に徹底しているだけなのだから 

「より低価格」を求める消費者をターゲットに価格争いをしているなら、あえて商品の品質への投資をして相対的な低価格を実現していくことで、他企業と競合関係にならないサブ市場の独占を目指すのが差別化戦略、ということなのだ

他者が「低価格」のために切り捨てた商品の機能が判明すれば、その機能を求める消費者の規模と、その消費者を独占するための戦略的な価格を計算することができる。