楽天モバイルのテザリングで乗り切っていた私は、引越しをして電波が入らなくなり、急遽光回線を契約することになりました。
その際、光回線は「実質〇〇円」など実際にはいくらになるのかわかりにくいことが多く、非常に悩みました。今回は初期費用、キャッシュバック、割引だけでなく、解約までを踏まえた上で、お得な光回線がどこなのかを確認しましょう。
2023年5月追記
楽天ひかりの1年無料キャンペーンが終了しました。それを踏まえると、楽天光のコスパは普通・・。
結果としてSo-net 光 minicoのコスパが抜きん出たような印象です。
目次
前提条件
当然のことながら前提条件によって、選ぶべき回線は大きく変わります。今回は下記のような前提条件のもと光回線を比較していきます。
もし、前提条件が合わないと感じる場合には今回の記事はフィットしない可能性が高いので、あしからず。
主に重要視すること
▶︎通常時の月額が安いこと
▶︎できる限りお買い得に使える期間が長いこと
▶︎初期費用が安いorかからない
▶︎引っ越す可能性もあるので解約時のリスクが低いこと
▶︎通常時の月額が安いこと
一見安そうに見えても、「実質0円」のような誇大広告とも思えるものが世の中にはあまりにも多いので、単純にキャンペーンなどがなかろうとも安いことは重要です。キャンペーン終了後はアホみたいに高い月額利用料を支払うパターンなんかもありますからね。
▶︎できる限りお買い得に使える期間が長いこと
これは言わずもがな。キャッシュバックは条件が厳しく設定されていることも多く、振り込みまでの期間が非常に長い場合もあるので、個人的には手出しが少なくて済むので値引き期間が長めに設定されている方が嬉しいですね。
▶︎初期費用が安いorかからない
なるべくないに越したことはないですよね!
▶︎引っ越す可能性もあるので解約時のリスクが低いこと
一見安そうに見えても、解約時に残債を請求されたり、違約金が異常に高いと結局総額としてはかなり高い金額を払わざるを得ないなんてこともあります。解約リスクは検討段階から踏まえておくことが無難ですね。
今回そこまで重要視しないこと
更に重要視しない部分も押さえておきましょう!
▶︎回線速度はそこそこでいい
▶︎キャッシュバック(よりも支払額が低いこと)
▶︎無線LANの無料レンタル(自分で買うので不要)(無料レンタルは一定期間後は有料になるので)
▶︎工事費は基本的に無料と想定
▶︎回線速度はそこそこでいい
ネットゲームをやるわけではないですし、仕事に支障がなく、動画を普通に見れさえすればいいので、あまり細かいことを気にする必要はなさそうです。
▶︎キャッシュバック(よりも支払額が低いこと)
いつ入るかわからないし、条件の厳しいキャッシュバックよりも、手出しの支払額が少ない方が助かります!
▶︎無線LANの無料レンタル(自分で買うので不要)
無料レンタルの場合は一定期間後有料になるのですが、そんなに高いものでもないですい、そうそう壊れるものでもないので、これは自分で買ってしまう方が無難と判断します。
▶︎工事費は基本的に無料と想定
工事費をストレートにとる会社は珍しいので、当然無料でしょうというスタンスです。むしろ解約時にどうなるのか等は意識する必要がありそうです。
各社の諸条件を比較
まずはランキングサイト上位にきている何社かを比較してみました。
回線名 | 通常月額 | キャンペーン(価格.com 2023年3月時点) | 初期費用 | 備考/一言 |
①ビッグローブ光 マンションタイプ | 4,488円 | ・51,600円キャッシュバック 1回目:開通月を1か月目として12か月目に20,800円キャッシュバック(口座送金・手続きが必要)2回目:開通月を1か月目として24か月目に30,800円キャッシュバック(口座送金・手続きが必要) |
・新規工事費実質無料 新規工事費分の料金(分割払い)を毎月値引き(初回:814円、2回目以降682円×23か月=15,686円分) ・契約事務手数料1,100円 |
・一見安そうに見えるが、途中解約タイミングによってキャッシュバックを受けられない可能性がある ・違約金:3,360円(不課税) ・工事費の残債がある期間での解約の場合はそれを支払う |
②GMOとくとくBB ドコモ光 マンションタイプ 2年契約 | 4,400円 | ・45,000円キャッシュバック ・dポイント 2000pプレゼント |
・ドコモ光新規工事料無料特典 ・事務手数料3,300円 |
・乗り換え契約の場合、解約違約金20,000円還元 ・解約金4,180円 |
③So-net 光 minico マンション 契約期間なし | 3,400円 | ・開通月最大3,400円割引 ・12000円割引(1年間毎月1,000円割引) |
・工事費26,400円実質無料 ・事務手数料3,500円 |
・途中解約時は工事費の残額のみ発生 ・契約期間や違約金はないが、工事費用が高めの設定なので、短期間でやめた場合に他社の違約金と同じくらいの金額を請求される可能性がある。 |
④楽天ひかり 集合タイプ | 4,180円 | ・楽天モバイル未契約の場合:24000円割引(1年間毎月2,200円割引) |
・標準工事費基本無料(建物に初めて光回線を引く場合はかかる有料) ・初期登録費用1,980円 |
・解約金①:2022年6月30日までにお申し込みのお客様:10,450円(税込) ・解約金②:2022年7月1日以降にお申し込みのお客様:月額基本料1カ月分 |
※ちなみに最近よく聞くNUROですが、速度を求めない私からすると、月額が5000円を超えるため割高感があるので、除外しております。
一覧形式で比較することで、少しずつ実態が見えてきましたね!
各社を検討していく
なし:①ビッグローブ光 マンションタイプ
キャッシュバック額が一番大きいのですが、
・キャッシュバックの条件が複雑(もらえないリスクがある)
・解約タイミングによってはキャッシュバックがもらえない
・解約時に工事費の残債のがある場合には支払いが必要
・違約金も発生
正直今回の選択肢の中だと一番なしだと考えました。
なし:②GMOとくとくBB ドコモ光 マンションタイプ 2年契約
キャッシュバック額は①に次いで多いものの、絶妙なのがこちらです。
①よりは解約時のリスクが低いものの、そもそも月額利用料金が高めなのと、キャッシュバックよりも割引を優先したいのでこちらも今回はなしという判断になりました。
あり:③So-net 光 minico マンション 契約期間なし
とにかく月額利用料が断トツに安く、契約期間の縛りがないので解約金などが取られない点が素晴らしいです。
ただし解約時に工事費用の残債が請求されるため、実質的にそれが違約金といってもいいのかもしれません。
あり:④楽天ひかり 集合タイプ
楽天モバイルを持っている、もしくは契約してもいいと考えている場合は、③と並んで有力候補です。
何と言っても「初期登録費用1,980円」以外は1年間完全無料で使えるのがとんでもない強みです。解約金も「2022年7月1日以降にお申し込みのお客様:月額基本料1カ月分」ですので、他社と同水準です。
解約時期毎に総支払金額を比較してみよう
それでは最後に、解約時期毎に総支払い金額をみていきましょう。
解約タイミング | So-net 光 minico | 解約までの料金計算詳細 | ||||
3ヶ月 | 解約までの総支払額:30,400円 | 初月:3400円-3400円-1000円+事務手数料:3,500円=2500円 2ヶ月目以降(1年目):(3400円-1000円)×2=4400円 解約金:26400円-(2ヶ月目工事費2200円+3ヶ月目以降工事費1100円×1)=23100円 |
||||
6ヶ月 | 解約までの総支払額:34,300円 | 初月:3400円-3400円-1000円+事務手数料:3,500円=2500円 2ヶ月目以降(1年目):(3400円-1000円)×5=12000円 解約金:26400円-(2ヶ月目工事費2200円+3ヶ月目以降工事費1100円×4)=19800円 |
||||
12ヶ月 | 解約までの総支払額:42,100円 | 初月:3400円-3400円-1000円+事務手数料:3,500円=2500円 2ヶ月目以降(1年目):(3400円-1000円)×11=26400円 解約金:26400円-(2ヶ月目工事費2200円+3ヶ月目以降工事費1100円×10)=13200円 |
||||
18ヶ月 | 解約までの総支払額:55,900円 | 初月:3400円-3400円-1000円+事務手数料:3,500円=2500円 2ヶ月目以降(1年目):(3400円-1000円)×11=26400円 13ヶ月目以降:3400円×6=20400円 解約金:26400円-(2ヶ月目工事費2200円+3ヶ月目以降工事費1100円×16)=6600円 |
||||
24ヶ月 | 解約までの総支払額:71,900円 | 初月:3400円-3400円-1000円+事務手数料:3,500円=2500円 2ヶ月目以降(1年目):(3400円-1000円)×11=26400円 13ヶ月目以降:3400円×12=40800円 解約金:26400円-(2ヶ月目工事費2200円+3ヶ月目以降工事費1100円×22)=2200円 |
||||
36ヶ月 | 解約までの総支払額:110,500円 | 初月:3400円-3400円-1000円+事務手数料:3,500円=2500円 2ヶ月目以降(1年目):(3400円-1000円)×11=26400円 13ヶ月目以降:3400円×24=81600円 |
※楽天光では解約月によって解約金がない場合がありますが、複雑化するのでここでは考慮しません。
いかがでしょうか?おおよそ3年未満の契約の場合は、楽天光(UN-LIMIT VII契約)がお得であり、それを超える場合はSo-net 光 minicoがお得そうですよね。
個人的にはどういう状況変化が起こるかわからないという不確定要素があるので、解約時のリスクを踏まえて3年ほどはお得に使える楽天ひかり(UN-LIMIT VII契約)にしました。
ちなみに・・
これは実体験なのですが、楽天モバイル(UN-LIMIT VII契約)を持っていた状態で楽天光を契約し、割引が適用された上で、楽天モバイルを解約しましたが、1年間無料特典は引き続き利用することができました。少し面倒ではありますが、無料特典が適用されるまで楽天モバイルを契約して、不要そうならやめてしまうというの十分アリな作戦だと感じました。ただし、今後どのように処理されるかはわからないのでご自身の責任でもって行っていただくようお願いいたします。
まとめ
短期解約の可能性がある
この場合は楽天ひかり一強ですね!楽天モバイルの加入がなくても1年以内の解約の場合の総コストはSo-net 光 minicoよりも低く済みます。
長期的(3年以上)に使いそう
So-net 光 minico一択ですね!なんせ月額が安いですし、工事費を払い終えてしまえばいつでも解約日なしでやめられますので。
契約期間が現状だとなんともいえない場合
このご時世転職も普通ですし、生活環境がガラッと変わる可能性もあります。ある程度短期解約にも備えておくのが無難だと考えるため、
楽天モバイルを契約している(もしくはこれから契約する)場合 : 楽天ひかり
楽天モバイルを契約していない(今後もしない : So-net 光 minico
というふうに判断すると良さそうですね。