CSの方、最近仕事でスプレッドシートを使う機会、増えている方も多いんじゃないでしょうか。世の中に出回っている情報は、どうにも文章が高尚すぎるし、わかりにくい。具体例が近くないと応用イメージも湧かない・・
と、自分自身が作業している時に非常によく感じたので、備忘録も兼ねて、なるべくCSで使えそうな具体例を用いてご説明します。今回は特定列に同じ文言がある場合に「条件付き書式」を用いて色をつける方法です。
目次
同じ法人名の場合に「条件付き書式」の「カスタム数式」を使って色をつける方法
前提条件
下記のような顧客管理をしているとします。
今回は法人名が重複している場合にセルに色をつけて判別していきたいという状態です。
なんで色をつけたいかですが、今回は「横浜株式会社」に対して本来であれば同じ担当者を割りたいのですが、「横浜株式会社」が既にこのシートに登録されているがために、田中さんと金子さんに割り振られてしまいました。
「同じ法人であれば同じ担当者を割り振りたい」というよくあるモデルケースで考えていきます。
条件付き書式をクリックする
まず対象となるC列をクリックして範囲を選択します。その後右クリックして「条件付き書式」をクリックします。
稀に「列での他の操作項目を表示」内に「条件付き書式」がある場合もあります。
「条件付き書式設定ルール」が右側に表示される
「範囲に適用」では色をつけたい対象の範囲を選びます。今回はC列で同じ法人名がある場合に色をつけたいのでこのままでOKですね。


「書式ルール」を決める
次に「書式ルール」を決めていきます。
まずは「セルの書式設定の条件」を「カスタム数式」にします。
次に、すぐ下に入力欄が出てきます。そこには条件数式を入れることができますので、
=COUNTIF(C:C,C:C)>1
と入力します。
数式の意味
余談ですが、ここでは何をしているのか簡単にご説明します。
まず「COUNTIF」というのは「条件に合うものを数える」関数です。
=COUNTIF
(①範囲,②検索条件)
数式の構成を日本語で表すと上記のようになります。
( ① C:C, ② C:C)
①のC:Cは、
”どの範囲を数えたいんですか?”
と聞かれているので、「数えるのはC列です」と定義しているわけです。
②のC:Cは、
”C列という範囲を数えたいのはわかったけど、どういう条件のものを数えたいんですか?”
と聞かれているので、C列の対象行にあるものがいくつあるか数えてほしいですと定義しています。
そして最後についている「>1
」で、「数えた結果が1よりも大きい場合」と定義しています。
これで「C列に同じ法人名が2つ以上出たら該当する」という条件式をかけたわけです。
書式設定のスタイルで好みの色や装飾に変更して完了!
最後につける色や、太字に変えるなどお好みの設定にしたら完了です。意外と簡単でしたね。