人が不正する心理が面白い【ずる(ダンアリエリー)】の名言/格言｜人生を豊かにするために、自分をもっと知るための短い名言/言葉の力

相手が正直者かどうか、それを知る方法が1つある。そいつに聞いてみりゃいい。そうだと答えたらそいつは悪党だ。

善悪の判断が入り込む余地はなく、単に起こり得る好ましい結果と好ましくない結果を比較しただけだったことにも目を止めた。

わたしたち一人ひとりが、絶対的に罪深くならない程度にごまかしをする

人が鉛筆やトークンといった、金銭でないものを前にすると本物の現金を前にした時より不正をしやすいことがはっきりした

私たちは誰かに恩義を受けると、その人と関係のあるものをなんでも偏愛する様になる。そして元の恩義が大きくなればなるほど、偏愛の度合いも高まるということだ。

ある製薬会社が自社のロゴ入りの黒いマグカップを医師に配り、これを地元のコーヒーチェーンに持っていけば、エスプレッソかカプチーノを好きなだけ注いでもらえるようにした。

私たちが自分の口から出る言葉を何であれ、いとも素早く簡単に信じるようになることを心理学の研究は示している。しかもその意見を表明したそもそもの理由が失われた後もずっと信じ続ける。

人が自分の意見に対して報酬を受けるとき、はたして客観的でいられるのだろうか

認知負荷を与えて、協力者の思考能力に重い負担をかけることにした。簡単に言うと、何かで頭が一杯になっていると、誘惑に抵抗する認知的余裕がなくなって、誘惑に屈し易くなる

祖母が亡くなる確率が、中間試験の前は10倍、期末試験の前には19倍にも跳ね上がることを示した。落第寸前の学生は、そうでない学生に比べて、祖母をなくす確率が50倍も高かった。

始めての不正行為はその後の自分自身や自分の行動に対する見方を形成するうえで特に大きな意味を持つことも忘れてはならない。 

違法産業での忠誠心や配慮は私が合法的な小売業で経験したどんなものよりもずっと強力で真剣です。

私たちは思いつく限りの言い訳を総動員して、自分がルールを破っているという事実から距離を置くのがとんでもなくうまい。特に自分の行動が、誰かに直接害を及ぼす行動から何歩か離れている時がそうだ。

ピカソはある時語った。「優れた芸術家は模倣するが、偉大な芸術家は盗む」

デザイナーとコピーライターが、道徳的柔軟性の水準で最上位に位置したのに対し、経理担当者は最下位だった。「創造性」が職務内容に含まれる時、人はこと不正行為に関しては「やっちまえ」と思いがちであることがわかった。

創造性は厄介な問題を解決する斬新な方法を生み出す助けになるのと同じように、規則をかいくぐる独創的な方法を生み出し、情報を自分勝手な方法で解釈し直す助けにもなる。

半倫理的な行動を目にするたびに道徳心がすり減って生き、ますます多くの不道徳の「細菌」にさらされるにつれて、ますます道を踏み外していくのかもしれない。